「薪ストーブを設置したい!」と思っても、なかなかイメージできない、分からないことも多いかと思います。
薪ストーブについてよくいただく質問をまとめました。
導入を検討する際や使用時の参考になさってください。
薪ストーブ
安全性やメリット
適切な設計と施工をすれば安全です。ただし、誤った使用方法(煙突掃除を怠る・薪の過剰投入・換気不足等)は機体の損傷を早めたり火災のリスクを高めます。煙突掃除や専門的な耐火対策を行うことが重要です。薪ストーブの設計施工は専門業者に依頼することをオススメします。
【メリット】広範囲を暖められる暖房能力や光熱費の削減、環境負荷の少ないエネルギーを選択しながらライフスタイルの充実が望めます。
【デメリット】初期費用が高く、掃除や薪の調達・管理などメンテナンスが必要です。また、煙や臭いが近隣トラブルになってしまう可能性もあります。
導入前に、気になる点をしっかり検討することが大切です。
薪を自給できる場合は大幅に節約できます。
薪を購入する場合は、年間10〜20万円程度の費用がかかります。ガスや電気料金と比較して、燃料コストだけではなく暖房の質や雰囲気も併せて検討しましょう。
設置条件
住宅の構造によりますが基本条件は
①床や壁の耐火対策が可能であること
②煙突の設置スペースが確保できること
③十分な換気ができること です。
また、近隣住民の方のご理解があることも確認しておくと安心です。
選び方
薪ストーブの素材は主に鋳物製(蓄熱製が高い)と鋼板製(早く暖まる)の2種類があります。
燃焼方法は、クリーンバーン方式・触媒式・対流式などがあります。
デザインも様々あるので、使用する環境や設置した時の部屋の雰囲気などを考慮して選択していきます。
暖房能力は、部屋の広さと断熱性能によって異なります。
目安として、42畳(約66㎡):6,000kcal/h、64畳(約99㎡):8,000kcal/hが必要です。
寒冷地では、より高出力のモデルがオススメです。
導入費用
薪ストーブ本体:30~100万円、煙突部材等:40~70万円、工事費用20万円~50万円が目安となります。住宅の構造や施工プランによっては、追加工事が必要になる場合もあります。
①主に薪の調達費用がかかります。年間消費量が5~10㎥とすると、全量購入の場合10~25万円が相場です(地域差あり)。ご自身所有の山林から薪を調達したり、丸太で購入し自分で割れば費用を抑えることができます。
②機種によっては、数年で劣化による部品交換が必要なため、定期的に交換費用がかかる場合があります。
一部の県・市町村では、薪ストーブ・薪ボイラーを対象に購入・施工費用を助成する補助金制度を設けています。施工前の補助金申請が条件となりますので、お早めにお住まいの自治体で活用できるか確認してみましょう。
メンテナンス
①煙突掃除:毎年1回行います。専用道具があればご自身で行うことができますし、難しい場合は、施工業社に依頼することもできます。
②日常のお手入れ:灰の処理・ガラスの清掃・薪の準備などがあります。いずれも慣れれば簡単に作業できるようになります。
③随時:長年使用すると数年に1回、ガスケットや耐火レンガの交換の他、故障箇所がないか点検が必要になります。
使用中のトラブル
次のことが原因でうまく燃焼できないのかもしれません。
①薪の乾燥が足りない:薪に水分が多いと不完全燃焼が起きます。さらに乾燥させてから使用することをおすすめします。
②燃焼に必要な空気が足りない:薪が燃焼するためには酸素が必要です。燃焼開始時は空気調整レバーの吸気量を[大]にし、炉内が充分温まるまで空気量を維持してください。薪を組む際も空気の通り道ができるようにします。薪ストーブの天板などに温度計を設置し、200〜300℃を維持するように空気調整を行うとよいでしょう。
③排煙がうまくいっていない:煙突内に煤が溜まっていると炉内の煙がうまく外に排出されず、炉内への給気にも支障が出る場合があります。火が完全に消えた状態で、煙突内を確認してみてください。もし煤等が溜まっていたら、煙突掃除を行いましょう。
薪の調達・保管
①調達方法:【購入の場合】森林組合や薪販売所のほか、製材所の端材も購入できます。【自給の場合】チェンソーや運搬手段があれば自身で山林から調達できます。ただし使用時期に合わせて乾燥させたり、保管場所を確保する手間も考慮しておきましょう。
②消費量:使用頻度にもよりますが、1シーズン(4-6ヶ月)で5~10㎥程度の薪が必要です。
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