PANADERO

薪ストーブの煙突掃除はお早めに。

薪ストーブの煙突掃除は、もうお済みですか?

今年も残すところあと3か月となりました。
これまで経験したことが無いような青森の熱い夏も一段落。
ようやく、半月ほど前から一気に涼しい日が続いています。

さて、涼しくなるといつ薪ストーブをつけようかと気になり始めますが、必ずシーズン前には薪ストーブの煙突掃除を行ってください。

なぜなら、煙突内に煤が堆積した状態だと煙突の内径が狭くなるからです。

そうなると、十分なドラフトが得られなくなります。
また、こびりついた煤に引火し、煙突内部で火災が発生するリスクも増加します。

今回、煙突掃除をご依頼いただいたのはISLAminiをご使用のお客様。
会社の事務所に設置された薪ストーブは、例年11月から4月中頃まで使用。
時間は朝7時から17時まで、平日は毎日焚き続けているとのことです。

煙突は壁抜きのため、立ち上がりの下部から電動ドリルを用いて掃除を行いました。

さて、煙突の長さは二階の屋根まで約6.0m強。
使用する掃除のロッド1本の長さが約1m。
それを一本ずつ差し込みながらつぎ足してながら掃除を進めます。

ちなみに、ロッドの先にはナイロン製のブラシが取り付けられています。
そのブラシが煙突内でのたうち回ることで煤が下におちてくる仕組みです。

なお、煙突下部に取り付ける専用の袋もあるのですが、掃除後の処理などを考えると個人的にはゴミ袋ごと捨てるのが理想的かなと考えています。

そのまま取り出してみると、計7本のロッドを使用していたのがわかります。

今回採取した煤はこんな感じ。
ラーメンどんぶり3杯分、くらいでしょうか。
なんと、一年でこの量です。

もしも、掃除されずに数年そのまま使用された場合
煙突内部はどんどん狭められることは容易に想像がつきます。

煤の状態はというと、基本的にはサラサラとしていましたが、若干ころころと軽石のような状態のものも交じっていました。

お客様に確認したところ、基本的には1年~2年程度乾燥した薪を使用していたようですが、一時期十分に乾燥していない薪も使用したとのことでした。

薪が十分に乾燥していれば、煤もサラサラですが、未乾燥のものでは、タールがべったりついたり、炭のような煤が煙突内部にこびりついてる場合もあります。

室内の煙突掃除およびストーブのメンテナンスも実施したのですが、夢中になりすぎて写真を撮ることを忘れてしまいました…

もうすぐ寒い冬が始まります。

みなさんも薪ストーブを稼働する前に煙突の掃除をすることを、強くお勧めいたします。