はじめまして。合同会社Yew Villageと申します。
青森県五戸町で山に関連した様々な仕事にチャレンジする会社です。
開業は、令和3年10月。はい、会社としてはひよっこです。
そんな我々の主な仕事の内容は、以下のとおりです。
- 森林の植栽や下刈り、間伐などの森林整備
- 製材及び床板やテーブル板など無垢材の製作
- 薪ストーブ及び薪ボイラーの販売、施工
このほかにもやりたいこと構想は膨らんでいるところですが、
今後少しづつお知らせしていきたいと思います。
開業にいたる経緯
<大学時代>
- 某国立大学農学部に入学し、林学を志すも友達ができず、プチ引きこもり。アルバイトに明け暮れる。
- 大学3年夏の研究室配属で恩師との出会い。「自分にしかできないこと、仕事にチャレンジしなさい」と、ことあるごとにいわれる。
- 大学4年春、町で輝く女性を見かけ、赤い実はじける。告白に対し「ごめんなさい」と断られるが、このチャンスを逃してなるものかと、「僕をキャンペーン期間として見てくれ。それから判断すればいいよ」と強引に次のデートを取り付ける。
- なんでもできる気がして、その勢いのままもともと趣味だった写真サークルに入り、新歓コンパに参加し、ようやく大学生らしいことをする。
- 1年間20回以上ふられた末、交際スタート。好きなこと、モノ、人に向かう時に自分でも信じられないほどのエネルギー(熱)を出し続けられることに気がつく。彼女は現在、弊社の副代表(妻)です。
- もともと、卒業後は起業しようと考えていたが、方向性が定まりきらず、一旦白紙。彼女もできたし、大学院まで林業を学んだから地元でこれをいかせる仕事は何かと考え、消去法で公務員を目指し、無事就職。
<公務員時代>
1〜3年目
- この3年間は森林からの落石を防ぐ工事やダムの設計、監督を行う。大学では自然保護を学んでおり、ダムの自然に与えるインパクトをこれでもかと学んでいたため、ダムの設計監督は、虚無感との闘い。退職がちらつくも、ぐっとこらえる。
4〜6年目
- 国定公園や某世界自然遺産の管理業務を行う。新採用時の工事の経験を買われて(課内に工事経験者が自分しかいなかっただけ…)、藁ぶき屋根の東屋や避難小屋、炭窯、世界遺産の歩道などおもしろ物件を多数手がける。この時の上司が、ワクワクする仕事を作る天才だったこともあり、誰も経験したことが無いようなワクワクする仕事をつくることにやりがいを感じる。
- このころから、山仕事を始め、林業の楽しさに目覚める。2か月の間、毎週土日に実家の山の間伐を仲間と進め、妻に愛想をつかされる。
7〜10年目
- 某県庁の林業の中枢に異動し、上司から林業のPR係として好きなタイミングで森林・林業の写真を撮りためるよう指示。県庁の若手研修で、林業で町おこしを行う北海道中川町のぶっ飛んだ公務員と出会い、林業界にデザインを持ち込むアイディアとそれを実行する行動力に悔しさを感じる(赤い実はじける)。
- 林業PR業務として、新しい人を引き込む前にまずはキコリとして働く人に自分の仕事に誇りをもってもらいたいと思い、キコリの撮影を始める。撮影を進める中で自分にしかできない仕事をしようと決意し、四季の森林風景とキコリの仕事ぶりを紹介するカレンダーを製作して販売することを思いつき、飲み会の場で課長の決裁をもらう。
- この取組を成功させるために、大好きなニコンに協力していただきたいと考え、私費でニコン100周年ファンミーティングに行き、スタッフの一人にキコリカレンダープロジェクト構想と御社の協力がなければプロジェクトが成功しない旨を力説する。思いを伝えたスタッフがたまたまイベントの最高責任者の直属の部下だったこともあり、改めてニコン品川本社にてプロジェクトの概要を説明することとなり、取り組みに協力いただけることとなる。
- ニコンさんの協力なバックアップのおかげで、2019~2021年にかけて、私をはじめとする県の林業職員が撮影したカレンダー「青い森のキコリ」を製作・販売し、3か年で利益約150万円を、次の森づくりにつながる取り組みに寄付。この取組を通じて、チャレンジすることの重要性と、改めて好きなこと、モノ、人と一緒に取り組むことが自分にとっては大事なことであると認識。
- この取組を進めるうちに、「大好きな森林・林業をもっと多くの人に知ってもらいたい」、「量ではなく質で稼げる林業・木材産業を自分で実践し、農山村を経済的により豊かにしたい」という、大学卒業後の進路決定時には定まっていなかった方向が明確になり、10年間務めた県庁を退職することとしました。
<開 業>
- 退職後は、木材の利用先の大半を占める木造住宅について詳しく知るために、まず家業の住宅設備業の手伝いを行いながら、現在の住宅の構造やリフォーム、水道や暖房の配管について修行。
- これまで学んできた林業と家業の住宅設備の交わるところに薪ストーブや薪ボイラーがあることを再認識し、自分たちも薪ストーブを愛用していることから、これらを扱うことに。また、製材機も導入し、山から建築まで、木材を余すことなく利用できる体制を整え、自分にしかできないワクワクする仕事を楽しく進めています。
- 令和3年10月、私に無限のエネルギーを与えてくれる人(妻)と一緒に会社を立ち上げました。大好きな人(妻)×大好きなこと(森林・林業)の組み合わせは猪突猛進な私にはこれ以上にないの組み合わせです。
おわりに
ここまで読み進めていただきありがとうございます。
明日以降、事業の内容や上記でお話ししたエピソードの詳細などゆるくお伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。