前回のブログで、薪ボイラー「KEDO」を弊社事務所に導入したことを紹介しました。今回は、「蓄熱タンクを新しくする」というお話です。
薪ボイラーの存在感
薪ボイラーを3月から5月まで約3か月運用してみての感想は、
自分で調達した燃料(薪)でお湯と暖房を賄える心の満足感が半端ない!
ということ。
エネルギー価格高騰のいま
パネルヒーターや床暖は、電気や灯油を燃料とするものが普及しています。
しかし、昨今のエネルギー価格が高騰している現状では、お札に火をつけている感じで…。お財布だけでなく心も消耗しそう…
昨年まで冬季の電気代が2~3万円/月だったのに、今冬は8万円/月になったお宅もあるとのこと。
一方、弊社では、自分で伐採し、こしらえた薪なので、財布や心が痛む心配はありません。
今後のエネルギー価格の高騰や、多少の有事でも乗り切れるという安心感が心の満足感になります。
もちろん、心が満たされるだけでなく、パネルヒーターで得られる温かさは心地よく、これに慣れると、薪ストーブいらないのではとさえ思ってしまう。
※もちろん、薪ストーブはユラユラと揺らぐ炎を楽しむことができるし、ガラス越しに得られる輻射熱は、ほかの暖房器具にはない魅力があります。
(弊社では 薪ストーブ「PANADERO」も扱っており、当該施設では薪ストーブもデモ焚きしています。)
厳しい青森の冬をより快適に過ごすには
ただし、現状のシステムで完璧かというと、運用していくうちに課題も見えてきました。
一言でいうと…
薪を投入する回数を減らしたい
薪ボイラーへの薪投入回数
現在の蓄熱タンク(200ℓ)や配管では、厳冬期(外気温-10℃以下)に室温を22~25℃程度で維持しようとすると、3時間に一度薪をくべる必要があります。
例えば、夜22時に就寝し、朝6時に起きるとしたら、深夜1時と明け方4時に薪をくべるために、眠い目をこすりながら氷点下の外に出る必要があります。
私も運用当初は、薪ボイラーのある生活に興奮していたため、苦とも思わずに継続できていましたが、慣れてくると起きるのがつらくなり、苦行のようになってきました。
蓄熱タンクの容量と保温性能
薪ボイラーの熱量は十分すぎるのですが、それを受け止める蓄熱タンクの容量が小さいため、厳冬期に暖房に使用した場合、すぐに蓄熱タンク内の温度が下がってしまい、結果、薪を投入する回数が増えてしまいます。
蓄熱タンクをアップグレード!
ということで、タンク容量を200ℓ→1,500ℓにアップグレードすることに。
ジャジャーン!
メーカーは「TESY」
ブルガリアに本社を置く、給湯暖房器具のメーカーです。
蓄熱タンク 外観
蓄熱タンク 内部
この蓄熱タンク、実はタンクの中にもう一つタンクがありまして
外側のタンクは暖房用、内側のタンクは給湯用となります。
薪ボイラーで温めたお湯をグルグルのコイル内を循環させることで外側タンクの水を温め、外側タンクの水がさらに内側タンクの水を温めるという構造となっています。
給湯用の内側タンクは断熱材と外側タンクのお湯に包まれているため、より熱が冷めにくい構造になっています。
京都→青森 陸送 2,300㎞!
先日、4tユニックをレンタルし、往復2,300km、単身京都に伺いました。
蓄熱タンクとともに、在庫が減ってきた薪ストーブも補充。
これまで取り扱ったことがなかった魅力的な機種も導入したので、後日紹介いたします。
今回の京都滞在時間は、4時間。
前回は、30分だったので、4時間でもたっぷり京都を満喫した感じです。
美山里山舎は日本の林業の桃源郷
今回伺った美山里山舎さんは、林業から製材、建築までを一貫して実践している企業。
行くたびに、新しい取り組みを展開しており、強烈な刺激をいただける、私のエネルギー補充には欠かせない場所です。
設置→試運転へ
帰路では疲れが限界に達し、危うく高速道路上でガス欠になりそうでしたが、なんとか青森に帰郷。
これから、新しいタンクを設置し、試運転を行っていきます。
新しいシステムの構築状況は追ってお伝えしていきます。
今回の記事はここまで。
ここまでご覧いただきありがとうございました。