いただきものの松葉たばこ。
お盆の時期にもらったのに、吸う勇気が無く、これまで放置。
というのも、これまでほぼたばこを吸ったことが無く、もらったものの
どうしようかと一か月半もウジウジしていました。
(※21歳の時に一本試しに吸ってみて、その後二日間気持ち悪い思いをしたため、それ以来全くすったことが無い。)
もうアラフォーなのに、、、
ようやく重い腰があがったので、吸ってみることにしました。
松葉たばことは?
そもそも「松葉たばこ」とは何なのか?ということから
「松葉たばこ」はマツの葉っぱを乾燥させたものを、市販されている紙たばこのように筒に丸めて、吸います。
マツの葉100%です。
詳しくはわかりませんが、100年ほど?前の古文書に松葉たばこに関する記載があるらしく、古くから楽しまれてようです。しかも健康によいとか?
さて、私の知人がたばこ愛好家なのですが、調べていくと「松葉たばこ」なるものがあり、健康によいとのことだから自分も吸ってみたい、と。
でも売っていないので、自分で製造するしかなく、マツの葉がほしいだけど。
何やら古文書では、12月に伐採されたアカマツの葉が理想的らしいので、12月にアカマツを伐採している現場で葉を採取したいんだけれども。
ということで、昨年の12月に採取してまいりました。
松葉たばこは森林の救世主?
当日は、うっすらと粉雪が地面を覆う良く晴れた日、山は冷気に包まれていました。
個人的には、松葉たばこを吸いたい気持ちは一ミリもなく、
伐採されても用途が無くただ山に放置されている枝葉の活用方法として、
松葉たばこが有用ならば、
山の手入れが行き届き、
マツタケが生えてくるかもしれないし、
松葉たばこの原料として葉っぱビジネスが成功するし、、、
とかなりウハウハな皮算用をしながら下心丸出しで山に向かいました。
期待していた通り、枝は無数にあり、まさに売るほどある状態。
たばこに使用するのは、緑のはっぱの部分だけなので、剪定ばさみを使ってパチパチと枝から外していきます。
作業を快調にすすめていきますが、
現実は甘くはありませんでした。
とってもとっても袋の中の枝は満足できる量にはならず、
手先しか動かさないので、身体全体が冷えてくるし、
足の指はとっくの昔に感覚を失っているし。
結局、男二人が2時間弱、黙々と作業を行い、土嚢袋4分の1?いや、5分の1?
あまりの寒さにどちらからともなく、顔を見合わせ、おずおずと山を後にしました。
んで、半年以上の乾燥期間を経て、松葉たばこが完成。
満月を眺めながらの試飲?となりました。
感想は、「焚火の煙を吸っているみたい」
さいごに
松の葉ビジネスを進めるには、12月の寒空に負けない屈強な体が必要なことがわかりました。
もしかすると枝ごとトラックに積み込んで、温かい室内で葉だけを剪定する方が効率的かもしれません。
ビジネスとして成り立つかは、現時点では???ですが、個人的に楽しむ分にはありかなとも感じました。
極寒期の森林の中は清潔感があり、気分爽快なのでリフレッシュにもなります。
森林や林業の現状をしるためのやわらかい入り口として、
山で葉を採取してもらって、松葉たばこをつくるイベントなんかあれば面白いかもしれませんね。
全国的にマツが枯れる被害が蔓延していますが、青森県はアカマツの森林地帯が面的に現存する数少ない地域で、毎年青森県の事業として、枯れたマツの被害拡大を防ぐための駆除作業が行われています。
イベントを通じて、マツ林の現状や山の仕事についてしってもらえたらいいかもしれません。
今冬、イベントを企画してみたいと思いますので、興味のある方はご連絡お待ちしています。