製材

Cafe AWAI(岩手県普代村)とアカマツ

岩手県普代村に2025年8月にオープンしたコミュニティカフェ・Cafe AWAI。
今回ご縁があり、無垢材の天板・薪ストーブの施工をお手伝いさせていただきました。

眠っているアカマツを活かしたい

岩手県普代村のお客様から「長年製材したまま保管しているアカマツを、改修中の店舗に活用したい」とご相談がありました。

板の保管場所に伺うと、立派なアカマツが沢山ありました!
テーブル天板をご希望とのことで、材の状態を確認しながら加工するものを選びます。

長年保管されていたアカマツ材。
長年保管されていたアカマツ材。

テーブル天板に加工

選んだ板を一度工場に持ち込み、加工していきます。

ターボソーミル製材機で一枚板を調整

まずは製品サイズ合わせてターボソーミル製材機でスライスしたり、耳を落とします。

ターボソーミル製材は、丸太から板を切り出すだけではなく、保管している一枚板の厚さを調整したり、耳を落としたりする作業にも活用できました。

木工機械は作業ごとに種類が多数ありますが、ターボソーミルがあれば投資する機械を絞ることができるかもしれません。

板の耳をターボソーミル製材機で落とします。
板の耳をターボソーミル製材機で落とします。

仕上げ加工

その後、カンナをかけ、テーブルサイズになるよう板を数枚接着して仕上げていきます。
材を削るたびに、爽やかなアカマツの香りが工場に広がります。

カンナをかけると、爽やかなアカマツの香りが工場に広がります。
アカマツの木肌は白くてなめらかです。
広い天板は、板を数枚組み合わせて仕上げていきます。
広い天板は、板を数枚組み合わせて仕上げていきます。

製材品を納品

今回天板のみを納品させてもらい、施工は改修担当の大工さんにお願いしました。

テーブル席は2席あり、どちらも地元のアカマツテーブルになりました。
反対側のワーキングスペースには、カウンター天板として取付けていただきました。

施主様にて天然塗料を塗っていただき、白っぽかった木肌がキリリとした表情になりました!

Cafe AWAIテーブル席のテーブル。
テーブル席のテーブル。
一枚板ならではのどっしりとした断面も愉しめます。
一枚板ならではのどっしりとした断面がみえます。
Cafe AWAIには、コミュニティカフェということで、ワーキングスペースも設けられています。
コミュニティカフェということで、ワーキングスペースも設けられています。
カウンターの断面は、あえてターボソーミル製材機の丸鋸の鋸目が見えるように設置していただきました。
一方のカウンターの断面は、あえて丸鋸の鋸目が見えるように設置していただきました。
Cafe AWAI店舗奥に薪ストーブも施工させていただきました。
店舗奥に薪ストーブを施工させていただきました。

オープン後の店舗を訪問

先日オープン後に、薪ストーブの焚き付けレクチャーも兼ねて食事に伺いました。

Cafe AWAI外観
Cafe AWAI外観

海を感じるオリジナルメニュー

お出汁と昆布など海藻がたくさん入っていて、どのお料理もとても美味しかったです!

マスターさんが海外在住時に味わったチャイがベースになっているというオリジナルのチャイにホッと息をつき、スパイスが効いたクラフトコーラでスッキリし、心も満たされました。
ごちそうさまでした!

薪ストーブの焚き付け

ちょうど薪を持って来てくださった所で、早速薪ストーブの焚き付けレクチャーを行いました。
薪ストーブの機種ごとに、焚き付けにちょっとしたコツがあるので、そんなポイントをお伝えしたり、薪の組み方や炎の調整、日々のメンテナンスについてお話しさせていただきました。

炊き始めて30分ほど経つと、店舗内がほんわりと包まれるように暖かくなりました。

焚き付けを始めると、みるみる炎が大きくなり、つい見入ってしまいます。
みるみる炎が大きくなり、つい見入ってしまいます。
店舗には柿が干されていて、秋を感じさせてくれます。

ぜひCafe AWAIを訪れて体感してほしい

季節を楽しむお料理を提供されているそうで、店頭には「おせち料理 受付中」の案内も。
スタッフの皆さんもとても温かく、お料理もおいしかったので、また伺いたいなと思います。

10月末から4月頃までは、お料理と一緒に薪ストーブの炎もお楽しみいただけます。
岩手・三陸をお訪ねの際は、ぜひCafe AWAIにお立ち寄りください!