昨年、Yew Village初の建築、丸太小屋を製作しました。
大きさは6間×3.5間で、トラクターなどを収める農機具小屋です。
今日は丸太小屋の制作風景を写真中心にお送りします。
なぜ建築か?
Yew Villageでは事業の主軸は林業です。
でも、樹を伐ることだけに集中したいとは全く思いません。
なぜなら、大切に育てた「樹」を、暮らしを支える「木」として、適材適所に活かしきることが我々の使命だと考えているから。
そのための答えの一つが伐採から製材、建築までを一貫で実施する取り組みでした。
別件ですが、無垢フローリングの製作、施工も実施しています。
伐採~集材~搬出
材料はスギ。2月から4月にかけて、伐採作業を実施しました。
Yew Villageでは、材料として必要な量だけ択伐すればよいので、大きな重機は不要です。林業界で普及している大型の高性能林業機械ではなく、トラクターや2トンダンプを用いて集材、搬出を行いました。
製材
搬出した木は、移動式簡易製材機「wood mizer」で、板や角材として速やかに製品化していきます。
弊社の機械は「LT15 WIDE」で、動力はディーゼルエンジン。
最大径90cm、長さは5.4mまで挽くことができます。
※レールを足すことで、どこまででも長く挽くことができます。
丸太の加工
柱や梁は丸太のまま使用するため、まずは皮むきを行いました。
下に積まれていた木は皮が簡単に剥げましたが、一番上の丸太は皮が乾燥したためか、剥ぐのに一苦労でした。
皮むきの後は、丸太はつり機を用いて形を整える作業を行い、墨付け、刻みと進みます。
建前~完成
皮むき、墨付け、刻み、基礎打設まで別現場を挟みながら3か月以上かかりましたが、ベテラン大工さんに協力いただいた建前はわずか2日で完了。
4月に製材していた板が6か月の乾燥期間を経て、外壁として設置完了し、Yew Village初の建物が無事に完成。
手戻りを繰り返しながら伐採から完成まで8か月。
反省点も多々ありますが、次回にむけて大きな手ごたえのある取組になりました。
今後は、建築だけでなく、家具や食器など木材の価値を最大限引き出すためのチャレンジを継続いたします。
最後までご覧いただきありがとうございました。