Yew Villageは森林・林業に関わる事業をメインとしていますが、少量ながらナタネの栽培、菜種油の販売も行っています。
今回は、収穫を1ヶ月後に控えるナタネ栽培と菜種油ができる様子を、写真を中心にお伝えします。
種まき 〜 冬越し
9月初旬、ナタネの栽培は種まきから始まります。
葉が少し大きくなったところで冬を迎え、雪の下で春を待ちます。
現在は栽培期間を通じて、無農薬でナタネを栽培しています。
毎年大きな病気にもならず、収穫を迎えることができています。
菜の花畑 〜 収穫前
春を迎えると、1ヶ月ほどで茎がグッと伸び、菜の花畑へ姿を変えます。
花が終わると、種が入るサヤが少しずつ膨らんでいきます。
黄緑色のサヤが、茶色くカサカサ音を立てるようになると、収穫の合図です。
収穫 〜 ゴミ取り
7月初旬、梅雨の晴れ間に収穫を行います。
収穫期のナタネは、鞘の中で黒く並んでいます。粒がとても小さいので、なるべく落とさないよう収穫も一苦労です。
コンバインで脱穀まで行いますが、小さなゴミやサヤが混じるので、乾燥させながらゴミを取り除きます。
きれいに選別し終えた後は、搾油工房へ納品、いよいよ油を絞ってもらいます。
油を絞る
毎年搾油を依頼しているのは、岩手県一関市にある「工房 地あぶら」さん。
納品した菜種は、薪火で焙煎し、搾油機でじっくり圧力をかける「圧搾製法」で油を絞っていきます。
機械を使用していますが、焙煎具合や圧搾の加減など、仕上がりに関わる工程は、職人さんの勘と腕が頼りの手仕事です。
また、化学処理は一切しない昔ながらの製造方法で油を絞っており、食や自然、郷土への温かな想いを持っていらっしゃいます。
黄金色のなたね油
たくさんの手を通してできた油は、本当に美しく、シンプルな調理ほど素材のよさが引き立ち、手前味噌ながらとてもおいしいです。
揚げ物が苦手だった祖母も、「この油の揚げ物はおいしいね!」と話していました。
味も風味も、毎年少しずつ変わりますが、それもまた楽しみの一つです。
今年のナタネを収穫しましたら、また様子をご紹介したいと思います。