薪ボイラーは、薪や枝などを熱源とするボイラーです。
タンクの中にお湯をためておき、蛇口をひねるとタンクの中から給湯されます。
また、パネルヒーターやファンヒーター、床暖房など、室内暖房の熱源としても活用できます。
昨今の電気・灯油代の高騰を背景に、弊社にも薪ボイラーに関する問い合わせが増えてきました。弊社展示場にも家庭用の薪ボイラーを設置、運転を開始しましたので、ご紹介します。
薪ボイラー「KEDO」
今回導入した薪ボイラーは、京都にある美山里山舎さんが扱う「KEDO」。
薪ボイラーのしくみ
燃焼室の中に水を温めるパイプが張り巡らされており、燃焼室で温められたお湯を蓄熱タンクに循環し、タンク内の水を温める仕組みです。
燃焼室
燃焼室には20kgほどの薪が入り、燃焼を開始してから30~45分ほどで、蓄熱タンクの水が20℃から80℃ほどに上昇します。
蓄熱タンク
蓄熱タンクは保温性のが高いので、時間が経過しても高い温度を保ち続けます。
弊社で設置したタンクは200ℓとかなり小振りですが、80℃まで暖められたお湯は、外気温が最低-10℃程度の場合、24時間後には70℃程を保っていました。
タンク容量を600ℓ、1,500ℓ…と大きくすることで、1度の燃焼でたくさんのお湯を作ることができるので、薪投入の回数を減らすことが可能となります。
配管
普及している石油ボイラーやエコキュートなどは、躯体の中に計器類や安全弁などが組み込まれていますが、「KEDO」は本体内部にはそれらがないため、薪ボイラーから蓄熱タンクまでの間に、安全にお湯を作るための装置を組み込んで配管を行う必要があります。
そのため、配管スペースが0.5~1畳分ほど必要となってしまいますが、言い換えると、配管が外にあるので、メンテナンスや故障時の対応がしやすいというメリットがあります。
また、基本的に電子部品がないため、「基盤が壊れて修理ができない」「修理に時間がかかる」ことがなく、普及している配管部材で修理が早急に可能です。
薪ボイラーに限らず 機械類は定期的なメンテナンスが不可欠なので、整備性が高いことは大きなメリットとなります。
その後 ボイラーデモ機を移設しました
薪ボイラー導入補助金もあります
薪ボイラー・薪ストーブの購入・施工費用に補助金の助成事業を行なっている自治体があります。
東北地方で助成制度のある自治体リストを作成しました。
導入をご検討している方は、ご購入の検討段階で お住まいの地域で活用できるか、ぜひご確認ください!
展示場 内観
弊社展示場は 築40年ほどの古民家で、室内が全てスギ板張りの27畳ワンルーム。
薪ボイラーの温もりだけでなく、無垢材のあたたかさも感じられる建物です。
暖房−1 パネルヒーター
パネルヒーター(600mm×600mm)を2基設置しています。
内部には最高80℃の温水が循環しており、外気温が0℃ほどの環境でも室内は25℃ほどをキープしています。
室内全体を温めるまでに時間がかかりますが、ファンヒーターのようにほこりを巻き上げることがないので、室内の空気がきれいに保たれます。
暖房−2 薪ストーブ
同室に薪ストーブ「PANADERO」の人気ラインナップも展示しています。
薪ストーブの暖かさも体感いただけます。
その他 浴室
展示見学 受付中!
見学ご希望の方
・薪ストーブ・薪ボイラーに興味がある
・設置換えを検討したい
実機をご覧いただきながら、製品の説明や使用方法などをご説明します。
お客様のお悩みなども、お気軽に下記フォームからご連絡ください。
宿泊体験ご希望の方
・薪ボイラーの使用感を実感したい
・じっくり薪ストーブを体験してみたい
・冬期の稼働力を肌で感じたい
…など、ご希望があれば 無料で宿泊体験も可能です。
宿泊を希望する方は、その旨も併せてご連絡ください。
宿泊をご検討の方へ
・寝具はご持参いただきます。
・食事の提供はございません。自炊又は周辺飲食店をご利用ください。
ユウビレッジ展示場
場所
青森県六戸町(詳細は、ご連絡いただいた方にお伝えいたします。)
設備
台所(ガス台、冷蔵庫)、水洗トイレ、浴室、薪ストーブ、パネルヒーター、薪ボイラー、駐車場