今日は、Yew Village展示場の薪ボイラー「KEDO」&蓄熱タンク配管施工の最終回です。
前回までの記事はこちら。
施工の内容
- 新たに導入した蓄熱タンクを屋内へ設置
- 薪ボイラーを玄関脇に移設
- 薪ボイラーと蓄熱タンク、暖房器具への配管 ◀︎ 今回の記事はココ
3ヶ月越しで配管完了
工事を開始してから、早いもので3ヶ月が経過しました。
通常の仕事の合間合間に少しずつ進めてきた配管工事。
少し時間がかかってしまいましたが、無事にすべての経路が開通しました。
水張り
水張りも無事に完了!
さすがに1500Lの蓄熱タンクを満たすのに小一時間かかりましたが、水漏れもなく、達成感とともに安堵感に満たされました。
屋外配管 < 薪ボイラー → 屋内 >
室内配管 < 屋外 → 蓄熱タンク >
蓄熱タンクの配管
屋外の薪ボイラーで熱せられた温水が、1500Lの蓄熱タンクに接続します。
下写真の左側の縦に4つ並んだ配管は、タンク内に直接つながっています。
(左側 上から)
1段目……薪ボイラーから来た温水
4段目……薪ボイラーへ戻る水
薪ボイラーと蓄熱タンクの間を温水が循環することで、蓄熱タンク内の水が温められ、1500Lもの温水を蓄えることが可能です。
(左側 上から)
2段目・3段目……別の熱源用の出入口
別の熱源としては、太陽光で温めた温水などの循環が考えられます。
この他に、裏側にも給排水口が計4個あるので、この蓄熱タンクは最大で4つの熱源を受けることが可能です。
蓄熱タンク(暖房用)の配管
右側2つの配管は暖房用のもの。
右上……暖房の行き配管(温かい)
右下……暖房の戻り配管(冷たい)
蓄熱タンクの構造
蓄熱タンクの中には、らせん状に配置された金属製のホース(熱交換器)があり、その中を水(不凍液)が通ることで温水に変わり、各暖房器具で放熱され、少し冷えた水がタンクに戻ってきます。
暖房だけじゃない。給湯も可能!
写真ではわかりませんが、この蓄熱タンクはタンクの中に給湯用のホーロー製タンクが仕込まれているので、蛇口やお風呂から出るお湯ももちろん供給します。
以前、設置していた200Lのタンクでは、厳寒期に部屋を暖め続けるためには、2~3時間ごとに薪をくべる必要がありましたが、タンクの容量が大幅に増加したことで、薪をくべる回数は格段に減るはずなので、快適に運用できそうです!
「できそうです!」と言ったのは…
暖房試験は寒い時期にしかできないので、結果をお伝えできるのはもう少し後になってしまうからです。
宿泊での薪ボイラー体験も可能な展示場
リビングスペース
蓄熱タンクで温められた温水を循環させて暖房する器具として、ヒートパネルとファンコンベクターを設置しています。
ヒートパネル
熱を自然対流させるので、部屋の空気を汚すことなく、湿度も下げにくいというメリットがあります。
ファンコンベクター
温水の管にファンで風を当てることで、温風を発生させます。
パネルヒーターよりも強力で早く部屋を暖めることができますが、ほこりが舞い上がったり、湿度を下げるデメリットもあります。
浴室
ヒートパネルを設置しているので、洗い場で体を洗う際にも寒い思いをすることがありません。
薪ストーブ
薪ボイラーだけでなく、薪ストーブも稼働しています。
薪で暖まる時間を体感いただくことができます。
薪ボイラーや薪ストーブに興味がある方は
薪ボイラー導入補助金もあります
薪ボイラー・薪ストーブの購入・施工費用に補助金の助成事業を行なっている自治体があります。
東北地方で助成制度のある自治体リストを作成しました。
導入をご検討している方は、ご購入の検討段階で お住まいの地域で活用できるか、ぜひご確認ください!
「薪を自給する」ことをオススメします
薪は、化石燃料と異なり、自給し、備蓄することができるエネルギーです。
親族で山林を所有していて、ご自身でチェーンソーを使うことができれば、「燃料代0円」を目指すことも可能です。(もちろん、自分の人件費はかかりますが…)
何より、祖父母や親の代に植林した山を間伐(不良木などを間引く作業)することで、山はきれいに手入れされ、それと同時に燃料(薪)を手に入れることができるので、一石二鳥です。
また、近年はコロナ感染症の流行や円安、ウクライナ戦争など、我々では抗うことができない外的な要因により、化石燃料や電気代が高騰している状況です。
自給可能な「薪」をエネルギーとして利用できる薪ボイラーや薪ストーブに興味がある方は、お気軽に下記フォームからお問い合わせください。
希望される方は、無料で宿泊での体験も可能です。
ご相談の際に、併せてお知らせください!